[社会の窓]グランルーフ
昨年の東京駅は、丸ノ内側が注目を集めたが、いつの間にやら、反対側の八重洲側もすっかり様子が変わっていた。
八重洲にある2つの高層ビル「グラントウキョウノースタワー」と「グラントウキョウサウスタワー」をつなぐ、全長約230メートルのペデストリアンデッキ「グランルーフ」が完成し、20日にオープン。
金魚を見に行ったついでに、ちょっと寄ってみることにした。
オープンしたばかりということか、人は多い。
以前、大丸東京店があった場所は、すっかり何にもなくなり、代わりに大屋根を持つペデストリアンデッキとなった。
たしかに特徴的な大屋根は印象的だけど、“しょせん”ペデストリアンデッキなので、施設そのものは、“それなり”といった感じ。
丸ノ内側の手間の掛け方と比べると、八重洲側のあっさり感を強く感じる…というのは、ちょっと言い過ぎか。
それにしても、ちょっとショックだったのは、これができる前の状況をすっかり忘れかけていたということだ。
そして、丸ノ内側と比べて、写真すらほとんど見つけられないということだった。
おそらく写真は撮っていると思うのだけど、丸ノ内の赤煉瓦駅舎と比べて、写真を残しておこうという意識が低かったせいで見つからないのだ。
ようやく見つかったのが、こちら…いまから約10年前の八重洲口だ。
奥に見える鉄道会館(大丸東京店)は取り壊され、グランルーフに置き換わっている。
ほんと、消えてしまうときはあっという間なんだな…ということをあらためて実感。