3903 ザ・ナショナルダイエット

建築・都市

標識をローマ字から英語に変更するというニュースを先日見掛けた。

例として挙がっていたのが、現在の「Kokkai」から「The National Diet」変えるというものだった。

ちょうど、ついこの間、国会前を歩いたばかりのところ。

このニュースで、そもそも、国会を英語で、そう言うのだということを初めて知った。

ダイエット…である。

ふつうダイエットといえば、痩身の意味合いをいうのであって、国会というと、ちょっと不思議だ。

ナショナルダイエット…ともなれと、ダイエットが国家的事業にすら思えてくる。

安易だけど、Wikipediaによれば

「日程」「日々の勤め」等を意味するラテン語 dieta に由来する。dieta は、ラテン語 dies(「日」の意)の派生語として扱われていた

というから、“日々の勤め”が、いつしか、日々の会議というふうになったのかもしれない。

ふだんの会話で使うダイエットも、たどっていくと、由来は同じというのが何とも興味深い。

今回の決定に異論はないけど、ちょっと気になる。

細かい話だけど、例えばタクシーに乗ったとき、行き先として「国会」に行くのと、「国会前」に行くのは、厳密に言えば違う気がするからだ。

「国会前」は、あくまで「コッカイ」と呼ばれる場所の“前”という意味であって、「The National Diet」ではないと思う。

以前、東京メトロ副都心線開業前、暫定営業していた当時の池袋駅を「新線池袋」と呼んでいた。

そして英語名が「New Line Ikebukuro」となっていたのがずっと気になっていた。

たしかに直訳したら、New Lineだけど、駅名はあくまで「Shinsen Ikebukuro」でなければならなかったはず。

もっと極端なことを言えば、池袋ですら、「pond bag」じゃないか?とすら言いたくなる。

「New Line Ikebukuro」は、副都心線開業で過去の話となったが、今回の国会のニュースを聞いて、ふと思い出した。

ということで、話はずいぶん脇道に逸れたが、より親切に表現できるのであれば「Kokkai」と「The National Diet」を併記したほうがいいと思うのだけど、余計かな。

Posted by ろん