思わず話したくなる ロゴの秘密/高橋書店
ロゴマークのデザインを見るのはとても楽しい。
だから、こういう本を見ると、つい手に取ってしまう。
1980年代、バブル経済の影響もあって“CIブーム”が起こる。
その後、不況の影響もあり、しばらく沈静化していたが、近年、企業合併や、それに伴う持株会社を設けるなどする際、ふたたびさまざまなロゴが生まれている。
さまざまな各業界を代表する企業のうち、90のロゴを紹介している。
本書のキャッチコピーに「思わず話したくなる」とあったが、まさにそう思ったのが、JCBのロゴ。
お馴染みのあのロゴの色の由来が書かれていたのだ。
ジャパンクレジットビューロー=JCB設立の母体となった会社のコーポレートカラーだという。
で、調べてみた。
青=東洋信託銀行(現:三菱UFJ信託銀行)、赤=日本信販(現:三菱UFJニコス)、緑=三和銀行(現:三菱東京UFJ銀行)ということで、当時のロゴを探してみる。
すでに会社が合併を繰り返し、当時のロゴはなかなか見つからない。仕方なく、一部は、切り貼りして作ってみた。
たしかに色の系統は同じだ。

でも、最新のJCBのロゴと、色合いは微妙に異なる。
そういえば、僕がよく知ってるJCBのロゴは、こんな感じだ。
いつの間にやら変わってた感じだけど、調べてみれば、2008年4月から順次変わっているそうだ。
本書には、さまざまなロゴの変遷も載っているのだけど、JCB同様、ほんのちょっと前のロゴの印象が強かったり、やたら懐かしかったりするのがかなり多かった。
わかりやすい例を挙げると…明治製菓と明治乳業と経営統合した際、歴史あるロゴもあらためられたが、いまだにイメージは、旧ロゴのほうだ。
実際、新しいロゴに変わったことに対する評判はいまいちだった。

今日は出掛ける予定が、急遽なくなったので、ちょっと前のロゴばかり集めてみたり、作ってみたりした、のちほど記事を分けて紹介したいと思う。
なんだか、本の紹介というより、JCBと明治のロゴ紹介みたいになってしまった…。