3878 あるクルマとあるパンの不思議な関係
鉄道や旅客機といった、公共交通機関と違って、乗用車には、ほとんど興味が湧かないが、今日新聞で見掛けた記事が気になった。
気になったのは、“クーペ”という言葉だ。
自分の知識では、4ドアが“セダン”に対し、2ドアが”“クーペ”だという認識だった。
なのに、記事では、4ドア“クーペ”となっていたので、違和感があったのだ。
“クーペ”(coupe)は、“切る”という意味のフランス語が語源らしい。
車が登場するずっと前…馬車の時代。
向かい合わせに座る4〜6人乗りの馬車を、真っ二つに切った2人乗りの馬車…これが、クーペだったそうだ。
それが、車の時代にも、クーペと呼ばれることになるのだけど、調べているうちに、車とは、まったく違ったモノの語源になっているということを知った。
それは…コッペパン。
“コッペ”の語源はクーペに辿り着くようだ。
この「コッペパン」という名称がいつ頃から定着したかは不明らしいが、どちらも共通の語源を持つ。車とパンという意外な取り合わせに、ちょっと感動すら覚えた。
ちょっと寄り道してしまった。
で、最初の疑問。
なぜ、4ドアなのにクーペと呼ばれているか?
これは、明確な定義はないらしく、スポーティなスタイルを持つ自動車だったら、もう、クーペらしい。
なんだか、途中の“寄り道”の方が、盛り上がった気がする。