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パソコンを使っていると、ときどき目にする、Javaのアップデート。
Javaは、インターネットを見たり利用したりするときに必要な機能を提供するためのものだが、それは一般の利用者にとっては、どうでもいいことだ。
だから、別に勝手に動いてくれる分には構わないけど、こうして、アップデートの可否をいちいち聞いてくるのは、初心者にとってとてもハードルの高い要求だと思う。
パソコン長く使っていると、当たり前のように感じるけど、知らない人から見たら、「何じゃこりゃ」ということになる。
先日、このJavaのアップデートで、「これはひどい!」と思ったことがあった。
Javaのアップデートの表示が出て、指示にしたがって、処理を進めて出てきた画面。
よく見ると、何やら、チェックボックスがあることに気がついた。
インストールしてPCの状態をチェックする。
これは、Javaのアップデートとは、まったく関係ない、最終的には自社製品を売る“宣伝”である。
ここに書かれていることを吟味せず、チェックを入れたまま進んでいけば、なにやらインストールされてしまうことになる。
多少パソコンに詳しければ、こともなげにチェックボックスを外すが、詳しくない人に、「ウィルスとスパイウェアに対して対策は万全か?」と聞かれれば、不安になるに決まってる。
さらに、得体の知れないツールバーまで入れようとしていた。
なぜ勝手にこんなことをしようとするのだろう?
不慣れな人のパソコンを見ると、ひどいことになってる場合はけっして少なくない。
セキュリティーソフトが二重に入っていたり、使いもしない(塚方すらわからない)ツールバーで、ブラウザの面積が小さくなっていたりして、使い勝手が悪くなっているケースも…。
突然判断を求められたり、チェックボックスを入れることで不利益が生じるなんてことがあったりすれば、パソコンが「面倒」とか「怖い」と思ってしまうのも致し方ない。
かくして、インターネットを見るのは、スマートフォンやタブレットへ移り、個人のパソコン離れが加速してしまうのではないか…などと思ってしまった。
この手の“トラップ”は、今回遭遇したものばかりでなく、さまざまなソフトに“仕込まれて”いる。
こういった製品のメーカーは、自ら、市場を小さくさせているということに気がつかないのだろうか?