3822 宇宙から見える東京の変化
人工衛星がとらえた地球上の風景を閲覧できる、Google Earthは、何かの拍子?に見始めると、ついつい時間を忘れてしまう。
そんな、Google Earthで、26年間の地球環境の変化がわかるページが公開されたという。
これは、アメリカの地球観測衛星ランドサットからの画像を蓄積しそれを連続画像にしたものだ。
見どころとしては…
劇的な変化が見られる場所を際立たせるべく、グーグルはいくつかの地点を取り上げている。ブラジルの森林破壊や、ドバイにヤシの木などを模したデザインの人工島(日本語版記事)ができていく変化は、明らかに人間が関与したものだ。しかし、流入量の減少で消えゆく内陸湖のアラル海(日本語版記事)や、気候変動によって引き起こされているコロンビア氷河の縮小にも、人間の影響は現れている。
といった紹介をされているが、一番気になるのは、やはり東京の変化だ。
東京で、宇宙から見える変化は、どんなものがあるのだろうか?
いくら大規模な再開発が行われても、さすがに宇宙からだとその変化はわずかじゃないかな…と思いながら見てみた。
すると大きく3カ所の変化があるのがわかった。
いずれも東京湾岸にあった。
1つ目は、ゴミの埋め立て地が進み、東洋湾に巨大な陸地(中央防波堤埋立処分場)が作られたということ。
2つ目は、その中央防波堤埋立処分場と若洲地区を結ぶ橋(東京ゲートブリッジ)。昨年2月に開通したのは記憶に新しい。
そして3つ目が、もっとも意外な気がする変化だった。
それは、広大な面積を占めていた巨大な貯木場から丸太が消えたということだった。
丸太の状態で木材を輸入する時代ではないというのがその理由らしいが、これは、最初の2つと比べると、思いつきもしなかった変化だった。
来月取り壊されるというのを思い出して、上野下アパートを見に行ったが、自分が気付かないだけで、どんどん変化している。
東京は、宇宙からも見えるくらい規模の大きな変化が起きているということを、目の当たりにした気がした。