3791 “2052”

ビジネス・経済, 物思いに耽る(雑感)

先日、地下鉄車内で…

2052

と大きく書かれた広告を見掛けた。

読めば…

全世界に衝撃を与えたベストセラー、
「成長の限界」のJ•ラングース待望の最新刊。
最も実現確率の高い「未来」を徹底予測!

いまから約40年後の、2052年の世界がどうなっているかを予測した本のようだ。

広告には、この本で書かれているメッセージと、あなたは何をすべきか?というアドバイスが書かれていた。

どんな未来になっているんだろう? アドバイスと、それを読んだ僕の感想を挙げてみる。

▲収入より満足に目を向けよう。
その通りだと思う。

▲気候変動が少ない場所に住みなさい。
そりゃそうだ。

▲移住するなら「決断できる政府」がある国に。
これも言えるけど、国民にとって幸せかどうかは別だよなぁ…。

▲製造業の仕事は激減する。サービス業の仕事が嫌なら、再生可能エネルギー分野で働きなさい。
特に、後半部分が微妙。たしかに成長分野だけど、シェールガスやメタンハイドレートが本格的に実用化されるとどうだろう?

▲子どもたちには、北京語を学ぶように強く勧めなさい。
これは、もっともふうに見えて微妙。ほんとうに中国が引き続き成長を続けていけるだろうか?

▲「成長は善」という考え方から脱却しよう。
前述とも関係するが成長を意識しないで良いのなら、中国とは距離を置いても良いんじゃない?(成長を期待して…の「北京語を学べ」…なのでしょう?)

▲投資をするなら社会不安に敏感でない分野に。
そりゃそうだ。(そんなこと、言われなくても…)

▲現在の持続不可能性の中にビジネスの可能性を探ろう。
詳細が分からないから何とも言えないけど、制約が多い方が素晴らしい結果をもたらすかも…ということは、最近読んだ本に書かれていた。

▲子どもに無垢の自然を愛することを教えないほうが、子どものためになる。
これはどうだろう。さまざまな諸問題は、むしろ無垢の自然を知ってからのほうがいい気がする。

▲大勢の人に荒らされる前に、世界中の魅力あるものを見ておこう。
前述とも関係するが、自然を愛するからこそその価値が分かるというものではないか?

うーんなんて言ったらいいんだろう…失礼ながら、全体的に、おもしろくないなぁ…と思ってしまった。

未来とは、これほど、誰もが考えそうな、ありきたりな世界なのだろうか?

ひとつ、気になることがあった。

先日も書いたが、この本の著者が、かつてローマクラブの一員として執筆した「成長の限界」は、その後の中東戦争の影響も加わって、石油価格は暴騰し、世界を混乱に陥れる。

この本で書かれていた「石油はあと20年とか30年で枯渇する」…はずだったのに、結局、枯渇どころか、現在までに、むしろ採掘可能年数は増えている。

Wikipediaによれば(参照先がWikipediaというのはちょっとという気もするけど)、このローマクラブは、なんと大手石油会社から莫大な資金援助を受けているというではないか。

置かれた立場によって、未来は変幻自在に描かれる…と、著者が身をもって証明している…というのは、ちょっと言いすぎかな。

 

Posted by ろん