3688 らくらくホン

物思いに耽る(雑感)

先週土曜日。鶴見線の旅を終えた夜、大学時代の友人たちとの忘年会に行ってきた。

たいていの参加者とは、1年に1回、この機会でしか会うことはない。

それでも、旧知の仲ということで、昔話や近況など、話題は尽きない。

「最近目が見えにくくなった」といった話題が健康関係に及ぶと、過ぎた時間と年齢を感じずにはいられない。

そして話は流れ、携帯電話についての話題になった。

たまたまなのか、友人たちの思考が近いせいなのかわからないが、いわゆる“ガラケー”とか“フューチャーフォン”といわれる従来型の携帯電話を持つ人が多く、スマートフォンの所持率が低かったという事実が判明。

そんな彼らは、スマートフォンに興味はあるものの、次に新しい携帯電話を買うときも、スマートフォンではなく、二つ折りのような従来型の携帯電話を買いたいという。

しかし、スマートフォン全盛の時代、従来型の携帯電話の選択肢はかなり減っている。

で、誰もがふと頭をよぎるのが、“らくらくホン”だ。

“らくらくホン”は、NTTドコモが、高齢者向けに、機能を絞って、ディスプレイやボタンなどを大きくして操作しやすいように設計された携帯電話シリーズのことで、KDDIは“簡単ケータイ”、ソフトバンクは“かんたん携帯”と称している。

スマートフォンほどの機能は必要なく、文字が大きくて見やすいのだったら、「“らくらくホン”でいいんじゃない?」と、冗談半分で言ってみる。

まだ自分たちの世代で“らくらくホン”は、ちょっと早くないか?ということで、断固拒否となった…。

Yahoo!知恵袋に「若者が「らくらくホン」持ってたら変でしょうか?」という問いかけもあり、それなりに気になる人はいるようだ。

もともと高齢者向けに考えられたという商品の由来のせいか、自分たちの世代で使うにはちょっと抵抗感があるが、先述の通り、機能を絞って使い勝手の良い携帯電話であれば、高齢者も若者も関係ないはずなのだけど。

日本のメーカーはiPhoneに押されっぱなしと聞くが、まだまだこのあたりの需要はありそうだし、日本人にあった携帯電話は、日本のメーカーこそ作れる気がするのだけど、僕が知らないだけなんだろうか?

Posted by ろん