3559 違和感を持たない社風?

ビジネス・経済

先日、楽天が発売したばかりの電子書籍リーダー「kobo Touch」は、不具合が相次ぎ、利用者から不満の声が出ているという。

楽天の販売ページには、当然ながら、最低な評価ばかりが殺到した。問題は、その書かれた酷評ばかりのレビューを、こともあろうに、誰にも見られないよう、アクセスできないような状態にしてしまったことも、火に油を注ぐような対応だった。

また、そもそも今回の不具合の原因を聞くと、誰もが違和感を持つはずだ。この問題について楽天の責任者にインタビューした、ITmediaニュースによれば…。

——スピードを重視するあまり、事前の検証が不十分になったのではないでしょうか。

 

発売までのスピードを重視したのは事実ですが、大事なプロセスはすっ飛ばしたわけではありません。事前の検証は十分にやっていたつもりでした。ハードウェアの製造についてはカナダのノウハウが、サプライチェーンは楽天グループの経験があり、不安はありませんでした。

 

ですが、日本語対応、日本語組版で縦書き、かつEPUB3に合わせていくことに困難が伴いました。Koboのファームウェアはほかの国でも提供しており、日本語特有の問題を除いては、問題なく利用できるものでしたが、振り返ってみると、すべてにおいて、日本語特有の問題がありました。

 

言うまでもなく、日本で販売する日本語を使う人向けの商品をなのに、この理由はないだろう。

これでは、日本語の検証をしていなかったと自白しているのに等しい。

こうした状況のまま発売されたことに、社内でf、誰も疑問を持たなかったのだろうか?

海外の製品を日本語対応させる大変さを言いたかったのかもしれないが、余計に「えっ?」っと違和感を持ってしまうのは、これが、社内の公用語を英語にした、楽天だからなおさらだろう。

ちょうど、そんなとき、楽天の求人募集で書かれた内容も、余計に違和感を持たせる結果になったかもしれない。

「カナダのKoboチームと時折コミュニケーションを行い、グローバルなベストプラクティスを実践していただくグローバルなオポチュニティです。」

日本語のチェックを怠るのは、もはや社風なのではないかと思ってしまうほど。

まぁ、僕も、自分の使っている日本語に問題が無いとは言わないが、少なくとも会社で何人もの人がいるのだから、せめて誰かが、この違和感を修正することはできなかったのだろうか?

電子書籍リーダー「kobo Touch」にしても、求人広告にしても、普通の感覚の人がで持つであろう違和感を、そのまま放っておかれてしまう風土に、危機感を持った方がいいと思う。

かなり、余計なお世話だと思うけど。

Posted by ろん