3558 間違えられる
この前の火曜日、ランチのときよく行く店で、ちょっとした出来事があった。
この店は、オレンジジュースやアイスコーヒーといった飲み物が飲み放題なので、料理を注文後、飲み物が置かれている場所に、各自が取りに行く。
オレンジジュースをもらおうと、グラスに氷を入れようとした、ちょうどそのとき…
「喫煙席あいてますか?」
という声が聞こえてきた。
店内は、少し混んできたところだったから、そう尋ねるのもわかる。
「すいません!喫煙席あいてます?」
すこし、語気を強めた言い方が聞こえたとき、この質問が、どうやら僕に向けられていることがわかった。
店員と間違えられているのだ。
さぁ、どうしよう?
別の店だが、以前も、店員と間違えられたことがある。
このときは…
「すみません!お冷や!」
と大声で呼ばれた上に、
「すみません、違います!」
と、店員ではないことを伝えるのに、なぜ、僕が謝っているのだろうか?という疑問を感じたことや、店員でないという事実を伝えた相手が、予想以上のリアクションで狼狽していたので、“カミングアウト”には、どうも抵抗がある。
なので、今回は…
“無視”した。
それが功を奏したのか、相手は「あ、違った」という“捨てぜりふ”を残し、他の店員に声を掛けていた。
これでよかったのだろうか?
まぁ正解はないのだけど、なんだかスッキリしない。
謝るのも変だし、呼びかけられるたびに、オドオドしてるのもイヤなものだし。
そもそも、なんで、僕は店員と間違えられるのだろう?