3547 名前は誰のものか?
民主党を離党した小沢一郎率いる新しい党の名前が、「国民の生活が第一」だそうだ。
そもそも、国民の生活が第一ではない政党なんてあるのか?と思うが、それと同時に、なんて、センスのない“ひどい”党名なんだろうと思ってしまった。
好意的な意見もあるかもしれないが、少なくとも党名として一般的ではないほどの長さだ。
こういうところに、個性を出さざるを得ないところに、むしろ、党の苦しさを感じてしまう。
いったい、誰のための名前なのか? 名前は誰のものか?
名前は、少なくとも、自分だけのものではないと思う。
変な名称をつけてしまう地方自治体については、以前も取り上げたことがあるが、歴史的背景や必然性などを無視して、単に、合併を推進したいがための命名は、あまりに身勝手だと思う。
最近、当て字や変わった読み方をする子供が増えているが、実際、このような弊害も生じている。
マンガのキャラクターのような個性的な名前を、いつの間にか、キラキラネームと呼ぶようになっていたようだが、企業の採用担当者は、そうした変わった名前の学生に対しては、厳しい見方をしてしまうというのだ。
当然だが、自分で名前を付けたわけではないのだから、学生本人に非はない。しかし…
ある大手メーカー役員は、「いいにくいことだが」と前置きし、「そういう名前を付ける親御さんの“常識”はどうしても本人に影響してしまうからね」と語った。
と言われてしまうと、やはり名前は自分だけのものではないのだということが、よくわかる。