鉄道トラブル巻き込まれの記/雑喉 謙

鉄道トラブル 巻き込まれの記
雑喉 謙

文芸社

生粋の鉄道ファンである著者は仕事柄、全国を飛び回っていて、どんなに長距離でも飛行機は使わず鉄道だけで移動している。

そうなると、いくら世界的見て極めて正確な日本の鉄道であっても、トラブルに巻き込まれる確率は高まるというもので、本書はそんなトラブルに巻き込まれたときの話が詳細に記されている。

おそらく当時の状況を記録しているからだろうが、分単位で経過が記されていて、かなりリアリティがある。

1953年9月から2007年6月まで、数えてみたら、実に43のエピソードが載っていた。

43…って、いくら鉄道好きだって、巻き込まれ過ぎだろうと思いながら読んでみると、ストライキに巻き込まれたというエピソードが散見された。

たしかに、30年~40年ほど前、いまでは考えられないくらいの頻度でストライキや順法闘争などが起きていたし、国電同時多発ゲリラ事件のような物騒なトラブルもあった。

ストライキのために、乗客たちが線路の上を歩いて目的地に向かうシーンをニュースで見たことがある。

本書のように、鉄道トラブルに巻き込まれた出来事をまとめたという切り口は、これまでなかったような気がするが、先述のように、少々古い出来事が多く、当時の事情を知らないと、理解はちょっと難しいかも…と思った。

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