3463 妙見島上陸記
東京と千葉の境に、東京23区に唯一の自然島があるということは、あまり知られていないと思う。
この島の名は、妙見島といい、浦安にほど近い旧江戸川の間にある。
つまりただの中州ではあるが、自然にできた島であることには違いない。
地図を見て以前から気になっていたのだが、去年、テレビ「タモリ倶楽部」で、紹介されてしまったので、「先を越された感」があった。
だから島の雰囲気はわかっていたものの、自分の目で実際に見てみたくて、行ってみることにした。
最寄り駅は東京メトロ東西線の浦安駅だが、散歩もかねて、都営新宿線の一之江駅がら旧江戸川沿い に歩いてみた。
今日はとてもいい天気。風がちょっと冷たかったが、絶好の散歩日和だ。k
ほどなくして、案内図に妙見島の文字が出てきた。
そして河口側を見ると、川が二手に分かれ間に陸地が見えてきた。
妙見島だ。


島といっても中州だし、しっかりと護岸工事がされているために、島と言われなければ、埋め立て地にしか見えない。

妙見島に入島する出入口は、浦安橋の1カ所。自動車用と歩行者/自転車用のぞれぞれにアプローチ用のスロープが設けられている。

そのスロープを降りきったところに、妙見島の案内図がある。
見て分かるとおり、島のほとんどが工場なので、一般の人が入る理由がないことがわかる。


島の東側に道路と歩道があって、そこをまっすぐに歩く。
これといった見どころは一切無い。
道路のつきあたりに、会員制のマリンクラブがあった。
東京23区唯一の自然島に会員制マリンクラブ、そしてしたのような写真だけを見せられたら、どんなに素晴らしい島だろうと思ってしまいそうになる。


工業地帯ならしょうがないのだろうが、一般人が過ごす場所は皆無だ。

島のメインストリートを歩いて行くと、島野名前の由来となったと言われている、妙見神社に着く。
神社といっても、もはやちょっと大きい祠(ほこら)といっていいほど小さい。

島の一番奥に月島食品という会社がある。タモリ倶楽部でも紹介されていた会社だ。

この会社の脇を通って、さらに先に行こうとすると…
ここで行き止まり。
妙見島に向かう途中で見えた島の突端までは行けないようだ。残念。

結局、もと来た道をたどるしかなく、あっけないものだった。
帰りに、島へのアプローチを担っている、浦安橋から、東京スカイツリーがよく見えた。
久しぶりに、まとまった時間歩いたせいか、くたびれてしまったが、以前から気になっていた妙見島に自分の足で立ち、自分の目で確かめることができたのはよかった。
