3426 職務質問

日常生活

昨日日曜日の午後のこと。自転車に乗って外出した。

横断歩道を渡って坂を駆け上がり、交差点を左折したところで、背後から拡声器を使った声が聞こえてきた。

「そちらの自転車に乗った方、すみません」

丁寧だが、どこか威圧感のある口調。

イヤな予感がしたが、予想通りの展開。

以前だったら、僕を呼び止めているかどうかわからないので、無視していたが、何度も何度も経験していると、「あぁ自分のことを呼んでいるな」ということは、うすうす分かってくるものだ。

拡声器の主はパトカーに乗った警察官。そして、僕は職務質問の対象者。

一度捕まると、時間が掛かることが多いので、あからさまに

「またですか!」

露骨に迷惑であることを示したものの、警察官は申し訳なさそうにしながらも職務をこなす。僕の氏名を聞き出し、自転車の防犯登録番号を無線で伝えた。

当然、合っているので、無罪放免だ。

それにしても、いつも、なぜ僕ばかり、呼び止めるのか不思議でならなかった。

以前から何度か尋ねてみたものの「教えられない」ということで、分からずじまいだった。理由が分からない結果、こうして何度も呼び止められてきたわけで、なんとか教えてもらいたかった。

今回もダメ元で聞いてみたところ、あっさり教えてくれた。

「鍵が付いてないから」

なるほど、たしかに僕の自転車には、“外見上”鍵は付いていない。

使っているのはチェーン錠なので、走行中は、鍵を前カゴに入れているから、外からは分からないのだ。

よく見てるなぁ!

振り返って思い出すと、さっき横断歩道を自転車で渡ったとき、パトカーの脇を通り抜けた、その瞬間で、僕の自転車に鍵を掛けていなかったことを発見し、僕を追いかけてきたのだ。

「できれば、外からも分かる鍵を付けてもらえたら…」と、警察官。

職質防止になるか分からないが、ダミーで後輪に鍵を取り付けておくことにした。

効果があるかどうかは、ふただび職務質問をされる日が来るかどうか?で判断するしかないだろう。

Posted by ろん