3425 小選挙区比例代表連用制とは?
新聞を読んでいたおじゃこが、「小選挙区比例代表連用制って、なに?」と聞いてきた。
ちょっと面倒?だったので、自分なりの解釈で教えたところ、どうもつじつまが合わなくなってしまった。
仕方がなく?、ちゃんと調べてみることにした。
すると、けっこう興味深い気がしたので、ここで共有しておこうと思う。
わからないときは、もちろん、インターネット。
でも、わかりやすそうな解説が見つからず、Yahoo!知恵袋での解説を利用して、表にまとめてみた。
まず、これまでの「小選挙区比例代表並立制」
比例代表の議席配分は、各党が得た得票を自然数で順次割っていき、その解(商)の多い順に議席を配分。小選挙区選挙とは無関係。下記の小選挙区定数3、比例代表選挙定数9という例で言えば、A党は小選挙区で2議席、比例代表選挙では5議席を獲得したことになる。
小選挙区 | 得票数 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | ||
1 | 1 | A党 | 50 | 50 | 25 | 16.7 | 12.5 | 10 |
1 | B党 | 25 | 25 | 12.5 | 8.3 | 6.25 | 5 | |
C党 | 15 | 15 | 7.5 | 5 | 3.75 | 3 | ||
D党 | 10 | 10 | 5 | 3.3 | 2.5 | 2 |
検討中の「小選挙区比例代表連用制」
一律に自然数で割るのではなく、各党ごとに小選挙区で得た議席プラス1から割っていく。つまり、A党は小選挙区では2議席獲得しているので、割り算は3からスタートということになる。上記と同じ定数で、比例代表連用制を採用すると、こうなる。
得票数 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | |
A党 | 50 | 1 | 1 | 16.7 | 12.5 | 10 | 8.3 |
B党 | 25 | 1 | 12.5 | 8.3 | 6.25 | 5 | 4.2 |
C党 | 15 | 15 | 7.5 | 5 | 3.75 | 3 | 2.5 |
D党 | 10 | 10 | 5 | 3.3 | 2.5 | 2 | 1.7 |
注目はC党で、並立制では比例代表で1議席しか獲得できなかったのに、連用制では2議席を獲得している。
政党によって、どうしても有利、不利があることがわかる。
どちらが正しいということはないが、まぁ決めの問題ではある。
その決めの問題が難しいわけだが…。