3387 安楽死体験
こんな夢を見た。
夢の中では、それは望んだことでだったようだ。
白衣を着た男性は医師だろうか?
小さな注射器を持つ手が見えた。針を刺されるところを見るのが苦手なのは、夢の中でも同じだった。
それは予防接種を受けているような気軽な感じだった。
夢の中のぼくは、これでようやく楽になれると思っていた。
そして、薬が身体に回り、ゆっくりと意識が…
!
意識は遠のかずに、身体が動かなくなることの違和感ばかりが、気になり始めた。
身体を動かしたいのに、動かせない!
自由が利かない!
助けて!
死ぬのだから当然なのに、自分の意思で動けないという状況になって知ったのだ。
死は怖くないと思っていた、ぼくが、初めて、死というものの恐怖を味わうこととなったのだ。
・・・
そこで、目が覚めた。