3375 ネゴシエーション研修

日常生活

会社からの指示で、久しぶりに研修に参加。

内容は、「共感を得るための戦略的コミュニケーションの習得」というもので、つまり、いかに効果的なネゴシエーションができるかを学ぶプログラムだった。

忘れないように、気になった点を挙げておく。

冒頭で、講師が「自分が伝えたいこと ≠ 相手に伝わったこと ≠ 共感してくれる」と言っていた。

当たり前だけど、つい忘れがちなことだと思った。コミュニケーションを取る際には、常に意識しておく必要がありそうだ。

グループワークで、お題にしたがって議論すると、悪い意味で、“おもしろいように発散”してしまって、結論や合意に至らなかった。

合意を導くために、いかに早い段階で「共通化」と「差異」を見いだすことができるかが、議論を収束させる上での鍵になるとのこと。

意見をそのままぶつけるのではなく、要素や条件に分解してとらえ、その中の何が共通しているのか、何が異なっているのかを把握する必要がある。

たしかにその通りだ。言いたい放題では、言い放しで終わってしまう。

で、今日の研修で、最も勉強になったなと思ったのは、「情報の性質には、3つの階層がある」ということだった。

前述の、要素や条件に分解したとき、それぞれに性質があるということだ。

3階-価値観(こだわり)
2階-解釈
1階-事実

たとえば、3%という“数字”自体は“事実”であるが、3%という数字の持つ“意味の大きさ”は、“解釈”である。人の命の重さは価値観となる。

実際、こうした情報の性質を越えて議論を交わしてしまうことは少なくない。

自分が発している情報の性質と、相手が発している情報の性質が異なる場合、その議論はかみ合わず、平行線をたどる。

いわば、階層を越え、2階と3階で会話をしているようなもので会話がしにくい。場合によっては、1階と3階で話をするケースすらある。

これでは、いつまでの結論が出ない。

だから、常に情報の性質を意識して、整理することが、大切という。

また、合理的な意思決定のためには、要望を、次のような条件で整理することがよいそうだ。

要望の条件を、Must条件(絶対に外せない条件)と、Want条件(できれば満たしたい条件)の2つに区分し、その上で、Must条件を満たさない案については検証外とする

いくつか挙がっている案同士を比較するのではなく、案の持つ条件同士を比較する。

たとえば、「案1は条件Cを満たすが条件Dは満たさない」という比較ではなく、「条件Cと条件Dのどちらがより重要な条件か?」という比較をするということだ。

これは、分かっていても、意外と難しい作業で、無意識のうちに、ごちゃごちゃになってしまう。

実際、この研修でもそうだった。

今回学んだことを常に意識していくことが大事なのだと思う。

他にもいろいろ学んだが、特に注目したことは、こんな感じ。

Posted by ろん