3350 九段下ビル…ついにこの日が…
見慣れたものは、違うと分かっていても、なんだか、ずっとそこにあるような気がしてくる。
そして、それがやはり違っていたということを知るのは、いつも突然だ。
あの、九段下ビルが、ついに取り壊されるらしいと、みわわさんから、連絡をいただいた。
なかなか行ける時間もないので、出勤途中に寄ってみた。
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最初に訪れたのは、もう4年以上前になる。
勝手に潜入したドキドキ感は今でも鮮明に覚えている。
当時と変わらず、外壁材落下防止ネットに覆われ、ちょっと、ぼやけた表情を見せていたが、一部が仮囲いがされて、いよいよ工事が始まっていたようだった。
このまま、全体が覆われてしまうのだろうか?と心配になりながら、近づいてみる。
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どうやら、九段下ビル全体の半分弱が取り壊しの対象とのこと。
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ふつう、こういうときは、ビル全体を取り壊すものだろうが、さすが権利関係が複雑だけあって、取り壊し方も独特だ。
取り壊し対象以外の部分は安泰か?というと、そうでもない。いや、状況は悪化の一途のようで、つい最近まで営業していた喫茶店「東京珈琲」は廃業し、以前はなかった落書きも目立つようになってきた。
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ビルのちょっと上の方を見てみると、やはり以前のまま、時が止まっていたままだった。
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このビルが縁で、画家の大西信之さんや、みわわさん(須貝美和さん)ともお知り合いになれたこともあって、思い入れは強い。
始まってしまった取り壊しはどうすることもできないけど、せめて、残った九段下ビルが活きるような再開発をしてほしい。