3273 実はあまり変わらないのかも…
宮崎吾朗氏二作目の監督作品公開に合わせた、対談形式の新聞広告だった。
もちろん?彼は、あの宮崎駿監督の息子さんだ。
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こういうのも“世襲”ってあるんだなぁ…と思ってしまった。
ご本人は、いろいろ言われることを、当然ながら、わかっているようではあるが、「それでも…」と思ってしまう。
才能があってこその世界だけど、才能を発揮できる場が最初から与えられている人と、どんなに努力しても陽の目を見ない人とは、スタートラインが決定的に違うのは事実だ。
僕は、別にアニメの仕事がしたいわけではないし、憧れもないのだけど、なんか”ずるいなー”って思ってしまうのは、やっぱりどこかに妬みみたいなものがあるのだろうか? 相田みつをの息子も、似たような事例だ。
この世に生まれてくる環境は、自分で選ぶことはできない。
時代も、国も、親も。
そう考えると、いま僕が生きている世界は、全世界でも先進国と呼ばれる国で、両親がしっかりと?僕を育ててくれたという前提条件の上に生きているに過ぎないわけで、僕が自らの努力で獲得した環境ではない…ということに、気づかされた。
僕は、単に与えられた環境で育ってきたに過ぎず、人のことを偉そうに言える立場でもないような気がしてきた。
与えられた環境のなかで、どう生きていくか? どこにゴールを置くか?
結局は、それだけのことなのかなぁ…と。