3249 炊飯器選び…の前に
うちで、かなり長い間使っている炊飯器。
そろそろ買い換え時かな?と、家電量販店でカタログを手に入れ、品定めしているところ。
見て、すぐに気になったのが、炊飯器のタイプには、大きく「IH」と「マイコン」の2つのタイプがあるということだった。
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この違いは何だろう?
まず、IHから…。
“IHクッキングヒーター”なんてのがあるから、このIHと同じだろう。あらためて、“IH”という言葉から調べてみた。
IHは、Induction Heatingの略。直訳すれば、“誘導加熱”ってことになる。電磁調理器でも使われている技術だ。
電磁誘導というと、フレミングの左手の法則を思い出す。
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左手で、親指、人差し指、中指をそれぞれ90度の方向に伸ばしたとき…
親指 → 力の方向
人差し指 → 磁界の方向
中指 → 電流の方向
…の関係が成り立つというもので、誰もが習った記憶はあるだろう。IHは、フレミングの左手の法則が関係している。
コイルに電気を流し、そこに強力な磁力線を作る
↓
その上に、鍋を置くと、強力な渦電流が発生(電磁誘導)
↓
鍋自体に電気抵抗があるために熱が発生(加熱)
なので、鍋が、電気をよく通す銅製だとあまり加熱せず、ガラス製や土鍋だと電気を全く通さないために加熱しない。
少々、話がずれてしまった。
これでは、判断が付かない。こちらのサイトでわかりやすく書かれていた。
電磁誘導加熱(Induction Heating)のこと。IH炊飯器は、電磁力の働きで内釜自体が直接発熱するため、全体にむらなく熱を伝えることができ、さらに高火力で一気に加熱することができます。
なるほど、鍋全体を加熱することができるから、美味しくなるということか。
一方の、マイコンについての記述は、パンフレットのどこにもなく、何がマイコンなのかは、さっぱりわからず。このサイトによれば…
マイコン炊飯器とは、ヒーターが釜の底部分のみにあり、その熱が釜に伝わって炊飯する方式。
熱の伝わり方の話に、マイコンは関係ないし。
つまり、なんてことはない、IHを使っていない炊飯器のことを、すべて“マイコン”と呼んでいた…ただそれだけのことだったのだ。
そもそも、いまどき、マイコン=コンピュータを使わない家電製品なんてないんじゃないかと思うのだけど…
IHと違って、マイコンという言葉自体に特に意味がなかったというのは、かなり意外だったが、消費者をちょっと惑わせるような表現には、違和感を持った。
…ということで、ようやく、炊飯器選びの第一歩が踏み出せた。道のりは長そうだ。