3228 谷根千を歩く(前編)

街歩き

去年、クラシックカメラが趣味のモリちゃんが先生となって、写真を撮ってみようという企画の第2弾。

長野から高速バスで上京するモリちゃんと、新宿高速バスターミナルで待ち合わせ。今回も、ブンちゃん、モトゾーさんも一緒だ。

まずは、フィルムを買うところから。新宿高速バスターミナルの目の前に、ヨドバシカメラがあるから、フィルムの選択はとってもスムーズ。

今回の撮影地は、谷中、根津、千駄木…通称、谷根千一帯だ。

山手線日暮里駅で下車。そこから、いい被写体を探しながら、ぶらぶら歩くことに。

日暮里駅では、ずっと「きっぷ紛失確認キャンペーン」を実施中のようだ。

きっぷを紛失するということと、キャンペーンという言葉がどうにも結びつかず、違和感がある。

日暮里駅からすぐに、谷中霊園を通り抜ける。

今日はようやく朝からいい天気で、歩くにはちょっと暑いくらいの陽気だったが、ときどき吹く風が心地よい感じだった。

デジカメで撮りたい被写体はたくさんあったけど、フィルムカメラで撮ろうと思える風景は、なかなか見つからず…。

QRコードが台無し…

少しずつ、街の風景を、フィルムカメラに収めていくが、うまく写っているかは、いずれ現像してみるまでのお楽しみ。デジカメのよう、すぐに結果が出るのとは訳が違う。

なにげない風景を見て歩くのは、なかなか楽しい。特に今回のように、気になる風景を撮るということだけが目標で歩くと、いつも以上に、いろんなものが見えてくる。

フェンスに掛けられていたたくさんの服…売り物かと思ったら、ただの洗濯物だった…

根津のたいやきを買ってから、根津神社でちょっと休憩。

今日は本当にいい天気だから、のんびりと境内で過ごす人たちの姿も多く見られた一方で、門には、「漆塗作業中」と書かれた貼り紙があった。

たしかに塗りたてのようで、とても綺麗だった。

ペンキ塗りたてはよく見るが、“漆塗りたて”は、初めて。やはりかぶれ注意になるのか…。

実際に、職人さんたちが、漆を塗っているところだったが、明らかに、ペンキのような塗りやすさはなく、なかなか大変そうだった。

根津神社といえば、つつじが有名だが、ちょっと前に終わってしまったのは残念だが、緑がとても綺麗だった。

無数に立ち並ぶ鳥居に引き込まれそうになる。

そもそも、フィルムカメラで、いい風景を撮ろうと思っているのに、どうもそうじゃないモノばかり見つけてしまう。

無意識のうちに、いろいろ気になるモノが見えてくる。

住宅街を歩いていくと、なにやら作業している人が…

話を聞いてみると、震災のがれきを使ったアート作品を作っているという。

どうやらここは、イベントスペースだったようで、いま展示されているのは、田中照幸「最下等な現実、最下等なヴィジョン、最下等なスペクタクル」

説明してくださったのは、作者ご本人だったようだ。

話によれば、この場所が、住宅地の中にあって、ちょっとわかりにくく、昨日まではあまり天気がよくなかったせいもあってか、ほとんど来場者がなかったとのこと。

この、がれきで作った恐竜のような形をしたシーソーは、微妙なバランスが保たれていて、わずかな重みでも変化していくという。

シーソーの上には、紙やすりが貼られていて、その上にライムを乗せると、当然コロコロと転がっていく。

やすりのせいで、ライムが少しずつ削られていっている。

へび道。

かつて川だったところが暗渠化され、そのまま道路になったために、こんなくねくねした道路になってしまった。地図で見ると、さらによくわかる。

歩いて見ると、よくわかるが、とにかく見通しが悪い。

でも、このおかげで、車や自転車はあまりスピードを上げられない?という効果はある。

ようやく、お昼を食べられそうなところを見つける。

Posted by ろん