探テク/小林 シンヤ
探テク 失くしたモノをゼッタイ見つける方法 小林 シンヤ 日本実業出版社 2007-03-15 |
年齢を重ねるにつれて、モノを忘れたり、失くしたりすることが多くなってきた気がする。
印象的な失くしものは、買ったばかりのアジの開きをスーパーのカゴに忘れた事件、土産の菓子を山手線の網棚に忘れた事件、箱根の土産をロマンスカーの車内に忘れた事件など…いずれも、見つかったからいいけど、初代ダミーのようにそのまま失くしてしまったモノもある。
モノを失くすということとは、これからも、ずっと付き合っていかなければならないのかもしれない。
本書は、残念ながらモノを失くす事態に遭遇したときの対処法、テクニックが載っている。
ひととおり読んでみると、特別なテクニックではなく、「こういう所でなくしやすい」とか「落ちているとしたらこんな所」といった例を挙げ、常識的な“探すポイント”が紹介されている感じだった。
実際の探し方としては…
- まずは落ち着け。
- 直近の行動を思い出す (クイックサーチ)
- .家、乗り物、移動ルート、その他といった、可能性のあるところを徹底的に探す (ディープサーチ)
…と続き、さらに…
- 失くさないようにする
- もの探しを手伝う
…といった、モノ探しを越えた提案まであり、モノを探すというのはとても幅広いテーマである気がしてくる。
実際、本書の中でも…
もの探しはあなたの「生きる能力」を磨く
…とあって、モノを探し出し、今後失くさないようにしようという決心をしたとき、人生はより良い方向に向かうのだと説いている。
そもそも探さないため…失くさないための方法についても触れている。
- 所定位置を決める
- 部屋をキレイにする
- 何でも放り込めるスペースを設ける
- あまりものは持たないようにしよう
- 持ち運ぶものを決めよう
- 人にものを貸したら覚えていよう
- 人のもの探しを手伝おう
なるほど、これも至極ごもっともなことばかり。気を付けよう。