3179 震災6日目

日常生活,社会・政治・事件

昨日に引き続き今日も、在宅勤務となった。

交通事情は好転していたようなので、通勤できなくもないかな…とも思ったが、運転本数も少ないことや、昨晩のような余震もあることもあって、出社を見合わせた。

いま、ニュースのうち、多くの時間が、福島第一原子力発電所に関連した内容で占められている。

事故の状況については、いろいろ伝えられるが、そもそも、福島第一原子力発電所とは、どんなところだったのか?…と検索してみた。

東京電力のサイトから、直接リンクがなかったが、いろいろ辿っているうちに、かつて、トップページからリンクして公開していたページを見つけることができた。、

そこには、広大な敷地に作られている発電所の、美しい全景写真や見学施設案内、地域住民との触れ合いイベントなどが載っていた。

いまの惨状を知ると、こうした記事を見るのがつらくなってくる。勝手にリンクを辿って見てる方が悪いんだけど。

かなり前のことだが、茨城県東海村にある、原子力発電所を見学に行ったことがある。そのとき、関係者の方の話を聞いたとき、原子力発電所は、“絶対に安全”にできている…と、聞かされた。

東海村の発電所の事業者は東京電力ではないが、東京電力のサイトにも、原子力発電所の安全性を紹介する記事が載っている。

ここにも安全に対する配慮がなされている…と書かれているし、事故を防ぐ装置も用意されていると書かれているが…

それが今回動作しなかったのだ。

過去、国内海外問わず、原発で発生した事故は、スリーマイル島にしても、チェルノブイリにしても、すべて1基の原子炉で起きた事故ばかりなのに、今回は同時に4基で起きているのだから、かなり異常な事態が進行していると言える。

絶対安全だったんじゃなかったの?

絶対なんてことは、あり得ないという、ごくごく当たり前の事実を思い知らされた気分。

東京電力のサイトには、原子力発電所の稼働状況を示すページもあった。

東京電力の原子力発電所は、福島第一、福島第二、柏崎刈羽の3ヶ所、計17基の原子炉があるようだ。

そして今回の地震により、現時点で稼働している原子炉は、わずかに4基しかないということになる。

これでは、首都圏の電気は足りなくなるわけだ。

それにしても…と思う。

先週まで、特に意識することもなく、あって当たり前のように使ってきた電気は、実は、こんなにも危険と隣り合わせだったということに驚く。

これからも、こうした危険を覚悟で電気を使い続けるのか? それとも、多少の不便…いや、かなり不便であっても、原子力発電に頼らない生活ができるか? いま、それを強制的に試されているのが、計画停電なのかな?と思う。

ただ、この計画停電。対象地域から、東京23区が除外されている。それには、いろいろな理由があるのだろう。

しかし、今回のような原子力発電所の事故というリスクから離れ、電気のある生活を享受している、東京23区こそ、計画停電に加えて、今後の電気との付き合い方、生活の仕方を考えるべきなんじゃないか?…と思ってしまう。

ただ、いまは、そんなことよりも、事態が悪化の一途を辿っている、原発の状況が気になる。問題に立ち向かっている、関係者に敬意を表するとともに、なんとか収まってくれないか?祈るばかりだ。

Posted by ろん