3156 伝えるということ

物思いに耽る(雑感)

1月30日に発生した、東京ドームシティアトラクションズの小型ジェットコースターから男性が転落死した痛ましい事故。

「この4年間に、14件の部品落下や不具合が相次いでいた」とか「マニュアルに安全確認の具体的手順の記載がなかった」など、その後の調査で、問題点が次々明らかになっている。

さらに…

「以前はバーを手で触って確認する作業を口頭で引き継いでいたが、直近は引き継がれず、必要に応じて係員による目視や客への声掛け、手作業によって確認していた」と明らかにした。(毎日新聞 キャッシュ

といったニュースが伝えられていた。


(写真は本文と直接関係ないです)

もっとも問題と感じたのは、いま自分のしていること…たとえば、安全確認…が、いったい何の意味があるのか?ということを伝えられていなかった点にあると思う。

安全バーの確認を怠ると、死亡事故につながる可能性があるということがわかっていれば、きちんと引き継がれるはずである。

おそらく、安全確認が形骸化し、“安全確認した風”で済ませてしまっていたことが、今回の事故を招いたのだろう。

物事や意志を伝えるということの難しさもさることながら、その伝える理由もきちんと伝えないと、何の意味もないということを思い知らされる事故だった。

Posted by ろん