3074 大崎付近を歩く

街歩き

今日は、雨の中、駅からハイキングで、大崎駅に行ってきた。

家を出るときは、あまり降っていなかった雨が、徐々に強まり、風も吹いてきたので、かなり肌寒かった。

大崎駅を出て、山手線に沿うようにして歩く。コインロッカーが目にはいる。00円! …んなことはない。

今日のような天気では、さすがに参加者は少なめのようで、駅からハイキング開催日のルートだとは思えないくらい、人通りがほとんどない道を歩く。

しばらく歩くと、御殿山にやってきた。

御殿山といえば、僕にとっては、“ソニー”のイメージだったが、そのソニーも移転してしまっていまはもうない。

積水ハウスによる再開発の真っ最中だった。

御殿山のことを調べていたら、江戸時代末期、この付近で、英国公使館焼き討ち事件というのがあったということを知った。

建設中だったイギリス公使館が、尊王攘夷派の焼き討ちにあって全焼したそうだ。その事件で、火を放ったのが、後に日本の初代総理大臣となる、伊藤博文だったというので、ちょっとビックリ。それくらい激しい気性がなければ、総理大臣になんてなれないのかも。

旧岩崎家の別邸であったジョサイア・コンドル設計による建物を現在は、三菱グループの迎賓館として関係者のみ立ち入ることが出来るようだ。

間違って入ってしまう人も多いみたいだけど。

品川駅近くにやってきた。京浜急行(八ツ山鉄橋)と並行して八ツ山橋を渡る。下を東海道線が走っている。

この八ツ山橋は、新橋-横浜間で日本初の鉄道が開業したときに作られた、これまた日本初の跨線橋だった橋。もちろん何度か掛け替えられているが、歴史のある橋なのだ。その橋のたもとには、老朽化して取り壊された先代の八ツ山橋の親柱が記念に残されている。

異常にベンチの多い公園。クジラが海面から突き出た感じのオブジェが楽しい。

天王洲に向かう。

眉毛と鼻をかいたことで、すっかり顔になってしまった看板の裏とか、ただ素振り厳禁を伝えるだけなのに、野球ボールの縫い目を表現するためにわざわざエンボス加工した看板とかを見ながら、先を急ぐ。

腐食した街路樹を伐採するというお知らせを見つける。その日付を見ると、もう1ヶ月半もそのままになっていることがわかった。倒れる危険性を説いておきながら、このままっていうのは、ちょっと怖い。

ごくごく普通の、コカコーラの自動販売機。1本120円というのもごく普通。でも、よく見ると、キャッシュバックタイムセール実施中とある。午前7時から午後8時までこの自販機で飲み物を買うと10円が返ってくるという。タイムセールにしては、やたら時間が長い。

旧東海道に近いせいか、古いお店が多い気がする。

休業を知らせる貼り紙を見掛ける。

ただの休業ではなく“暫く休業”という表記に、この事態に店主の無念さを感じたのは、僕の意識しすぎか?


貼り紙にもいろいろある。

昨日ではなく、今日。

京浜急行新馬場駅付近の高架下をくぐり、ふたたび大崎駅方面を目指す。

このあたりは、やたらとお寺も多い。あと小さな工場や煉瓦積みの建物などもあって、じっくり歩くと、いろいろな発見ができるかもしれない。

大崎駅の手前は、りんかい線、湘南新宿ライン、山手線と、JR東日本東京総合車両センター(大井工場)への入口が分岐し、さらにその上を新幹線と横須賀線が横切るという、非常に“鉄分”の大井…じゃなくて、多い場所。


本来歩くルートの半分以下という距離しか歩かなかったし、見どころもあまりなかったと思っていたが、こうして振り返ってみると、なかなか面白かった。

Posted by ろん