3067 国立大学附属高校

人文・教育・思想

先日テレビで、某国立大学附属高校を目指しているという中学生のインタビューを見た。

それを何気なく見ていたが、ふと気になることがあった。

どうして、彼はこの高校を進学先として選んだのだろうか?…ということだ。

当然ながら、著名な一流大学への進学率が大変高い高校として有名だったからであろう。しかし、その進学先の大学のほとんどは、“大学付属”の大学ではなく、まったく別の国立大学であったり私立大学だったりする。

あくまでも、“別の大学“を目指している生徒たちばかり…といういことになる。

あれ? 塾や予備校じゃあるまいし、国立大学付属高校って、そんな大学受験のノウハウを持っていて、そういうことを教えてくれるところなのだろうか?

うーん。よくわからない。

しばらく考えて、自分なりの答えを考えてみた。

おそらく…だ。

国立大学附属高校では、別に大学受験のノウハウを教えてくれるのではなく、そこに所属している生徒が、みんな同じ目標を共有しているということ…それが大事なのかもしれない。

そうなれば、高校もそうした雰囲気を大事にしようとするし、授業のカリキュラムも受験を配慮することにもなるかもしれない。

でも、国立大学付属高校の使命って、一流大学へ生徒を送り込むことなの?という疑問もわいてくる。例えば、系列の大学生に対する教育実習の目的もあるはずだ。であれば、みんな一流大学を目指しているような生徒を教えることが、教育実習として適切とは言えない気がするし…。

自分の認識だけでは答えは出てこなさそうだ。

Posted by ろん