3060 牛乳に相談だ
スーパーで牛乳を買おうとしたら、最近、牛乳っぽいんだけど、牛乳じゃない?商品もたくさん並んでいることにあらためて気付く。当然、値段もまちまちだったから、かなり迷ってしまう。
それらをよく見ると、見た目は牛乳っぽいのに、種類が“牛乳”ではなく、“成分調整”だとか、“低脂肪乳”だとか、“加工乳”だとか…分類もかなり細かい。もちろん、それぞれにちゃんとした意味があるはずなのだけど、その意味が分からなければ、それこそ意味がない。
…というわけで、調べてみた。
牛乳関係?では、「牛乳」「成分調整牛乳」「加工乳」「乳飲料」の、大きく4つの分類ができるようだ。詳しくは以下の通り。
「牛乳」(成分無調整)
牛からしぼったままの生乳を加熱殺菌し、水やほかの原料は入れず、成分は乳脂肪分3%以上、無脂乳固形分8%以上を含んでいるもの。何持たさず、何も引かない、ホントの本当の牛乳。
「成分調整牛乳」
生乳から乳脂肪分の一部を除去するか、水分の一部を除去し、成分を濃くするなどの調整を行ったもの。牛乳から脂肪分などを分離し、それらはバターやチーズなどの加工品に転用できるため、その分の牛乳よりも価格が安くなる。
ー「低脂肪牛乳」…成分調整牛乳のうち、乳脂肪分を0.5%以上1.5%以下にしたもの
ー「無脂肪牛乳 」…成分調整牛乳のうち、乳脂肪分を0.5%未満にしたもの。
「加工乳」
生乳に脱脂粉乳やバターなどの乳製品を加え、乳成分を増やしたり、乳脂肪分を減らしたりしたもの。成分調整牛乳以上に脱脂粉乳やバターなど規定の乳製品を混ぜることができるため、低価格化が実現できる。低脂肪乳は加工乳のひとつ。
「乳飲料」
生乳や乳製品を主原料とし、カルシウム、ビタミン等の栄養素を強化したり、果汁やコーヒーなどを加えるなどしたもの。乳製品以外の原材料が使用されている点が、先述の加工乳と異なる。
添加されている材料や加工の内容によって分類されているが、牛乳本来の成分によっても以下のような違いがある。
牛乳類の成分規格
(社)日本酪農乳業協会 牛乳百科事典より |
注意深い人は気付いたかもしれないが、低脂肪牛乳と低脂肪乳は、違うってことだ。低脂肪牛乳は牛乳だが、低脂肪乳は加工乳であり、規格上は牛乳ではないということになる。
もちろん、どちらがいいとか悪いとか言うのではなく、あくまでその違いを認識しておいた方がいいってことだ。