3025 注意書き
最近、広告をラッピングした電車やバスが増えてきた。
そもそも押し付けがましい広告が嫌いな僕にとって、ラッピングされた電車を見ると、ちょっと憂鬱な気分になる。
ときどき利用する、東京臨海高速鉄道りんかい線にも、ラッピングされた電車が走っているが、広告主が現れないせいか、自社路線を広告する電車しか存在しない。
しかも、電車の側面に貼っているというメリットを生かすようなデザインというわけでもなく、お台場に行くには、早くて便利なりんかい線を利用して!ということをひたすら訴えた内容だ。「運賃が高い」という点については、当然ながら触れられていない。
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その中でどうしても気になった文章を見かけた。それは、りんかい線の車両に、イメージキャラクターのイルカ?と、たくさんの乗客が電車にまたがっているというイラストの下に書かれてあった。
![]() ※写真・イラストはイメージです。 |
そりゃそうだろう! イメージじゃなきゃなんだっていうのだ? …と普通は思うだろう。しかし、あえて、この文章が加えられているわけだ。この文章を加えた意味とはなんだろうか?
イメージ…つまり「現実のことではない」と言いたいのだろう。 では、このイラストを見て、現実と捉えられては困ることは何か? それは…
電車にまたがることが可能であり、許されることである
おそらく、これに尽きる。しかし、これを書いたからといって、別に何か免罪されるわけではないし、そもそも誤解をする方がどうかしているわけで、結局は、この文章を書く意味は、どうしても見いだせないのだ。
くだらない注意書きを見かけるのは、ネタとしては楽しい一方で、軽く憂鬱な気分にさせられる。