3022 留守番電話

物思いに耽る(雑感)

最近、すっかり聞かなくなったな…と思うものがある。

それは、“自作の”留守番電話応答だ。

「はい、○○です。ただいま留守にしております。ピーッと鳴ったら、お名前とご用件をお話ください」

電電公社からNTTに変わったころ、黒電話くらいしかなかった固定電話(加入電話)の電話機は、さまざまな種類の電話機が登場した。

初めてうちにやってきた留守番電話機能がついた電話機には、カセットテープレコーダーが2台付いていた。1台は留守番電話で相手の声を録音するためのもの。もう1台は、応答する自分の声を再生すするためのものだった。とにかく大きい電話機だったことを覚えている。

もちろん、自作の応答メッセージを録音していた。失敗して何度か録音を繰り返したものだ。

留守番電話が電話機の合成音による自動応答ではなく、自作の声の録音による応答の場合、つい自動応答音相手に話しかけてしまって、一人恥ずかしい思いをした記憶も、いまでは懐かしい。

時代は下って…携帯電話にはさすがにカセットテープは付いていなかったが、携帯電話が広まり始めたころは、きちんと録音していた人が結構いたような気がするし、自分もしていた。

味気ない自動応答ではなく、たまにはオリジナルの応答メッセージを聞いてみたい…なんて、ふと思った。

Posted by ろん