3004 新型スカイライナー初乗車

鉄道

7月17日(土)、都心(…といっても日暮里だけど)と、成田空港(…といっても、第2ターミナルだけど)が、最短36分で結ばれる、成田スカイアクセス線開業した。従来京成本線を走っていたスカイライナーは、成田スカイアクセス線を経由することになった。

僕は、鉄道好きではあっても、なかなか路線や列車の運転開始や廃止と行ったイベントに参加する機会はあまり多くないのだが、今回、成田空港を利用して旅行に出掛ける日が、開通の翌日だったというのは、かなり絶好のタイミングだった。

日暮里駅は、この開業を見越して、上下線を二層構造に分離する大改造を行い、雰囲気は一変した。

JRからの連絡改札口の前に、窓口があったので、ここでインターネットで予約したことを告げると、予約番号を教えて欲しいという。そんな番号のことはすっかり忘れていたので、予約済みの携帯電話番号でわかってもらえないかと聞いてみたら、半分くらい告げたところで、すぐに予約した僕のことを認識してくれたようだった。
窓口では、Pasmoで購入することができず、現金もしくはクレジットカードでのみ精算となる。もしかすると、あまりインターネットで予約をする人は多くないのかもしれない。

渡された切符は、必要事項がすべて書かれているのだけど、ごちゃごちゃしすぎてわかりにくかった。しかも、別に強調する必要もない“日暮里”という文字が一番大きく目立っていた。

連絡改札口を通り、京成線の日暮里駅へ。さらにスカイライナー専用の中間改札口を通って、ホームに上がる。

線路1本にホームが向かい合う形で、スカイライナー用にホームが独立している。スカイライナー以外は、反対側のホームにしか扉が開かないという仕組みだ。

東京は、昨日、梅雨が明けたようで、スッキリとした空が広がっていた。成田空港方面に向かう下り線がかなり高い位置に移動したため、とても見晴らしがいい。

しばらく待った後に、定刻通り、新型スカイライナーが到着。当然ながら、多くの人たちのカメラの被写体になっていた。

車内に乗り込んで、まず印象的だったのは、天井の高さだった。デッキ近くには、かなり余裕のありそうなスーツケース置き場。

座席も前後間隔に余裕がある。足下にはノートパソコンでも使えるAC電源(コンセント)が用意されていた。乗車して40分弱しかないのにパソコンを立ち上げることもないような気もするが、あれば便利。

 

京成線を抜けて、北総線に入ると、いよいよ新型スカイライナーの本領を発揮したかのような走りっぷりを見せる。さらに新線区間は時速160kmのスピードに達するが、線路の状態と車両の良さのせいで、揺れはほとんどなく、かなりスムーズ。景色はこれが都内から30分ちょっとのところかと思わせるような緑が広がっていた。

新線の区間はあっという間に終わり、成田山新勝寺らしき建物が見えたら、もう成田空港はすぐ。前方のスクリーンには、広告や走行経路とともに、運転席からの風景も映し出されていた。広い線路の幅のせいか、まるで新幹線を走っているような光景だった。
成田空港へは、定刻通り到着。

あんなに成田空港が遠いと思っていたのに、たったの40分足らずで着いてしまうのは、逆にもったいないと思わせてしまう、新型スカイライナー初乗車の乗り心地だった。

そして、今日はこのまま、日本を飛び立つ。

つづく

Posted by ろん