2980 広告地獄
東京メトロ丸ノ内線の東京駅にて。
電車を待っていると、駅では聞き慣れないような音が聞こえているなぁ…と思いながら、ホームを見渡してみると、大きな液晶画面になにやらCMが流れているではないか。
![]() |
駅全体が、空調か何かの機械の音によって全体的に響き渡っているので、はっきりとは聞き取れないが、画面に合わせて音が出ていることは間違いない。
![]() |
よく見てみると、画面の正面に位置するところの真上に、横に細長いスピーカーが埋め込まれていた。
ここからCMの音が流れているようだ。これは、比較的指向性の強いスピーカーのようで、スピーカーの下に来ると、音がよく聞こえた。
しかし、ここから外れてもと、先述のように“はっきりとは聞き取れない何か”が聞こえてくるのだ。
以前からあふれかえる広告に批判的な僕にとっては、また許せないものが登場したって感じ。
これまで“風景の一部”として、結果的に見ないで済んでいた広告が、動画として見せられることで強制的に意識させられる。
何が気に入らないかって、電車に乗ろうとするときには、扉の前にあるこの広告の洗礼を必ず受けなければならないということだ。目ばかりでなく、耳まで奪われる。
利用者に広告を見る見ないという選択肢はないのだ。もはや、広告から逃れることは、決してできない。