2960 国立科学博物館
国立科学博物館(公式サイト)に行ってきた。
以前は正面玄関から入場していたが、現在は地下から入出場するようになっている。
ぐるっとパスでは、常設展600円が免除される。
まずは手前の日本館から見学を始める。この建物は、1930年(昭和5年)に建てられ、現在では重要文化財にも指定されている。
天井が高く、いつ来ても荘厳な感じは、博物館らしく心地よい。
地球が自転していることを示す、直接的な証拠になる「フーコーの振り子」。階段から見える。
こうして目に見える形で、地球の自転を知るというのは、ちょっと不思議な感じ。
日本に棲む動物たちを紹介する展示。
南極観測隊に同行し、その後やむを得ず1年間南極に置き去りにされたカラフト犬のタロが剥製となっている。その手前には、渋谷駅で主人の帰りを待ち続けたというハチ公も剥製として、展示されている。
気になる展示物を写真に撮っていると、何枚撮ってもきりがない。
展示品がとにかく多く、片っ端からじっくり見ていったら、時間がいくらあっても足りない。
日本で見つかった化石や鉱物など、圧倒的な物量で迫ってくる感じ。
かつて、第三紀の時代、日本各地でメタセコイアの林が見られたという。
描かれていた絵は、1千万年~2千万年前の、メタセコイアの林を再現した“東京都八王子市”の様子だそうだ。
なぜそんなに具体的な街の名前が出てくるのかはよくわからないけど…
地球館に向かう。地上3階+地下3階もあって、これまた盛りだくさんの展示。
日本初のオンラインリアルタイムシステムである「マルス101」。みどりの窓口で動いていたシステム。
さらには、複雑な連立方程式を解くことが出来る、日本初の大型計算機械なども展示されていた。
たぶんもうどちらも動かないのだろうけど、実際に目の前で動いたら面白いのに…と思った。奥の方には、零式艦上戦闘機…いわゆるゼロ戦も展示されていた。
フロアを巡るごとに、ジャンルを超えて、さまざまな展示が、次々と現れるのはとても楽しい。かなり混雑はしていたものの、見学を妨げるような喧噪もなく、見学者の誰もが、注意深く展示を見ている感じだった。
なかには、一生懸命メモを取っている人もいて、向学心の高さも垣間見えた。
前回来たときも思ったが、やはり1日かけて腰を落ち着けてじっくり見ないと、とても見切れない。
今回は、ぐるっとパス2010で、常設展のみの見学だったので、特別企画展「大哺乳類展」は見学できなかった。この企画展の関心は高いようで、入場するだけでも20分待ちという長蛇の列が出来ていた。
屋外にシロナガスクジラの原寸大模型が展示されている。あらためて見ると、かなりでかい。
でも、目は小さい。