2941 一方通行の道路にて
この前の土曜日。
自転車で一方通行の道を走っていた。この道は、一方通行ではあるものの、歩道もあり比較的幅に余裕もある道路だった。ただ歩道が若干走りにくいので、車道の左側を走ってたら、前方から車がやってきた。
もともと左側の端をを走っていたので、車は避けるまでもなく通り過ぎる…と思ったら、急に幅寄せしてきたのだ。危ないなぁ…と思ったら、急に運転席の窓が開いた。
「ここは一方通行ですけど!」
五十歳代の中年女性だった。もちろんそんなことは知っている。
「自転車は問題ないですよ」
と言い返すと、すかさず…
「自転車もダメです」
と言いながら、走り去っていった。
当然ながら、この道路の上には、はっきりと“自転車を除く”と書かれているのだった。
車を幅寄せして危険な目に遭わせてまで、僕に伝えたかったことはいったい何だったんだろう?
極端なことを言えば、「正義のためならば、たとえ誤っていても、許される」とでも思ってはいないか?
日本人だけで一億二千万人もいるんだから、昨日の人といい、なかなか分かり合えない人がいてもおかしくはない。