2911 国際版画美術館(ぐるっとパス2010)
古賀政男音楽博物館の次は、町田国際版画美術館(公式サイト)へ。
小田急線に乗り最寄りの町田駅で降りる。町田に来たのは初めてかもしれない。
ずいぶんと開けた街だとあらためて実感。
小田急町田駅からは、ちょっと離れていて、十数分ほど歩く。
住宅地が続いたあと、急にうっそうとした公園に出る。高低差のある公園で、長い階段を下りると、国際版画美術館があった。
入口を入ると、すぐ右側に、おじいさん2人が座っていた。そこには、こんなことが書かれていた。
よほど帰れない人がいるのだろうか?
なぜ町田で版画なのかは、よくわからなかったが、版画という切り口というのは、これまでになかったこともあって、ちょっと新鮮だった。
もともと常設展は無料だが、企画展が有料。ぐるっとパス2010では、この企画展への入場券が付いていた。
企画展は「挿絵本の世界―きれい、カワイイ、怖い―本と版画のステキな関係」(キャッシュ)というもので、ヨーロッパの古い本における挿絵を中心に紹介。企画展のタイトル通り、きれい、カワイイ、怖いに加えて、印刷技術が広まる前の本などの興味深い展示もあった。印刷がない時代の本は、当然ながら手写しなのだ。
なかには、これが版画なの?と思わせるような繊細な作品や、“怖い”というコーナーでは、切り落とした自分の首を持つ人の版画をはじめ意味不明なつっこみどころ満載の怖さのある作品など、とにかく盛りだくさんの内容だった。