2887 埼京線内の防犯カメラ
埼京線は、混雑の激しさとともに、痴漢の多さは特に有名で、首都圏で最も多いとも言われている。
埼京線205系電車 |
原因はいろいろあって、駅間が長くなかなか扉が開かないとか、駅と線路の構造上片方の扉ばかり開くとか、板橋、新宿、渋谷の各駅の出口が最後部に近いため、乗客が集中してしまうなどが挙げられている。
その埼京線における、犯罪防止の切り札…つまり最強の対策!?として、日本で初めて、通勤電車内に防犯カメラ(監視カメラ)を試験的に設置するということとなった(JR東日本ニュースリリース)。
昨日中野まで新宿経由で乗った埼京線の車両が、たまたまその編成だった。まだ試験的な意味合いが強いため、防犯カメラが搭載された編成は2編成(本)だけだ。埼京線には、全部で32編成も走っていて、なかなかお目に掛かる機会がないから、今回はせっかくなので?注意深く観察してみた。
カメラ自体はとても小さい。天井と同じ色に合わせているせいか、「防犯カメラ作動中」と書かれていなければ、わからないかもしれない。
この“警告”のシールは、壁にも貼ってあって、乗客にその存在をアピールしている。
ただ濃いグレー地に白文字で、控えめに書かれているため、広告に紛れてあまり目立っていない。
カメラよりも、カメラと接続している“装置?”の方が圧倒的に大きい。この装置が具体的にどんなことをしているのかは、よくわからない。ここに撮影された画像が直接保存されているのだろうか?
右の写真からだと見えにくいが、天井から大きく張り出している。それでも、中吊り広告と比べたら半分以下の高さしかないため、圧迫感などは感じられない。
車内を見渡しても、防犯カメラの存在を意識しているような人は皆無(当たり前か)で、当然ながら車内は、ごくごく普通の雰囲気だった。
このカメラが威力を発揮する場面が発生しないことが望ましいが、痴漢犯罪における冤罪も少なくないということを考えれば、被害者とされる側ばかりでなく、加害者とされてしまった側にも防犯カメラは効果的だろう。
プライバシーの侵害さえ守られるのであれば、もっと増やしてもいいと思う。