2869 VOCA展2010

芸術・デザイン

上野の森美術館で毎年開催されているVOCA展

入場券をいただけるということもあって、かれこれ数年は見ている。今年も見に行ってきた。

VOCA展は、平面作品で活躍する40歳以下の若い才能を発掘する現代美術展。

全国の学芸員、ジャーナリスト、美術評論家などの専門家に推薦された作家の作品を展示している。つまりここでは自薦作品は存在しないというのは、ちょっとユニーク。

若手芸術家の登竜門とも言われているらしい。推薦で出場できるという点で、高校野球の春のセンバツみたいなものか?

アートというものは、作者だけいればいいというものではなく、観覧者がいて初めて成り立つだと思っている。つまり「作家と観覧者が対話できるかどうか?」だ。「キャッチボールができるか?」と言ってもいい。

これは、どんなアート作品でも共通していえることで、どこか取っつきにくい感じの“現代美術”でも同じことが言える。前衛的な現代美術だから、“暴投が許される”とは思わない。決して独りよがりであってはいけないと思っている。

今年は比較的、作家と“対話”や“キャッチボール”ができた作品が多かった気がする。

ただ展示室内は写真撮影禁止。この絵のこの部分が…といった感想が述べられないのが残念。

毎回思うのだが、やはり写真撮影は認めてもらいたい。絵を見た感想や考えをブログやtwitterにまとめる人は、決して少なくないと思う。若手芸術家にとって、いろいろな意見を聞くことができるきっかけになると思うのだが、そういうのはあまり必要とされないもんなんだろうか?

Posted by ろん