スノーフレーク/ケネス リブレクト
スノーフレーク
山と溪谷社 2006-11-01 |
もう3月だけれど、予報ではまた雪が降るらしいし、この冬はあまり積もりはしなかったけど、雪の降る日は多かった。
雪は、あっという間に見慣れた風景を一変させてしまうすごい現象だ。
雪に弱い東京では、雪の降る予報が出るたびに、街全体が右往左往するが、個人的には、夜、しんしんと降る雪を見るのはすきだ。雪をじっと見ていると、日頃のイヤなことやストレスを忘れさせてくれるような、不思議な力がある気がする。
雪に不思議な力があるのは、それが、ただの氷の塊ではないからかもしれない。
雪の結晶の存在は誰もが知っているし、どんな形かも知っている。でも、じっくり見たことがある人はどのくらいいるだろう?
考えれば考えるほど不思議な、雪の結晶。六角形に並んだ水分子の結合が、そのまま引き継がれて、最終的には雪の結晶に進化をしていくと言われても、理屈ではわかってるけど、やっぱりピンと来ない。
でも、自然が作る神秘というか凄さみたいなものはよくわかる。
この本では、バラエティに富んだ美しい雪の結晶とともに、結晶のできる仕組みや研究の歴史などが紹介されている。
いつか、綺麗な結晶を自分の目で見てみたくなった。