人生2割がちょうどいい/岡 康道・小田嶋 隆

人生2割がちょうどいい 人生2割がちょうどいい

講談社 2009-05-14
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ちょっと前に読んだ本。

日本を代表するクリエイティブ・ディレクターでありCMディレクターである岡康道と、同じく日本を代表するコラムニスト小田嶋隆の対談集。

このふたりは、高校の同級生だったそうで、互いに影響し合いながら過ごしてきたという。サイトなどを通じて、これまでの彼らの活躍は多少知っていて、それなりにひと癖もふた癖もある人だろうなぁ…とは思っていたが、やはりと言うか、これまでたどってきた彼らの生き方は、他の誰もなかなかマネのできないものだった。

彼らの生き方は、明らかに“まっとう”なものではなく、どちらかといえば“ひどい”。そうした経験が、彼らの活動の裏付けになっているし、言葉にも重みが感じられてくるような気がする。

読んでいて、もっとも印象的な部分。

いま世の中にあるフレーム(ルール)の中で、何ができるか、どう稼げるかを考えるものの、フレーム自体を疑うという発想はあまりない。

著者の二人は、発想が逆で、決まりきった約束ごとをルールから変えてしまう、あるいは違う方向から徹底的に眺めてしまう態度で臨んでいる。

権威や権力から、ルールだと言われてしまうと、つい疑いもなく受け入れてしまうが、実はルールは、誰かにとって都合のいい決め事に過ぎない。そのルールがおかしいと思ったときに、こっちは別の土俵を作ってやろうという発想してもいいのではないかという自分の土俵とルールを作ってしまう。

これを“ポータブル土俵”と呼んでいた。

なるほど、うまい表現だ。ルールを押しつけるのでもなく、押しつけられるものでもない。自分にもこういうルール(土俵)がありますよっていうこと。そういった発想に、目から鱗が落ちる気がした。

“自分を持て”とは良く言われることがだか、そう簡単にできるものではない。彼らもそういうつもりで生きてきたわけではないと思うが、結果的には、そういう生き方をしてきているように思う。

人生の何を10割とするかだが、たしかに2割程度で考えた方が、気は楽。別に人生に正解はないわけで、自分なりの落としどころを見つけるってことが、うまい生き方(=つまり正解?)なんだろうなぁ…と漠然と思った。

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