2843 龍的写真展(江の島・鎌倉編)

芸術・デザイン

今年初めに、江の島と鎌倉を歩いたのは、クラシックカメラ初挑戦で、いろいろな写真を撮ってみようという企画だった。

先生のモリちゃんがすでにフィルムを現像してくれていたので、これを暗室で引き伸ばしして紙の写真にしようというのが、今日の企画だ。

前回のメンバーで桜木町駅に集合し、レンタル暗室へ。こうした施設があるというのも、今回初めて知った。

レンタル暗室にくると、決して強くはないが薬品の独特な臭いがしてくる。さっそく、係の方とモリちゃんに手順を教えてもらうが、きちんと作業の流れがわかっていないために、微妙に理解できない。

あれよあれよという間に、暗室に入る。暗室への出入口は、2重扉になっていて、完全に光をシャットアウトするようになっていた。そのせいで、作業の過程を写真に撮ることができなかったため、できあがりの写真を見ていただくことでご勘弁を…。

基本的な作業は、ネガを拡大して印画紙に投影する機械(引き伸ばし機)を操作して、できあがった印画紙を薬品に付け現像させ、定着、水洗いなどを、数秒単位から1、2分単位でこなしていく。これはどんなに言葉で説明しても、実際に操作してみないと、なかなか理解できないだろう。

先述の通り、これといって紹介する記事がないので、僕の撮った写真を紹介したい。

まず最初に、江ノ電でおなじみの風景を撮ってみた。鎌倉高校前駅すぐ近くの踏切。踏切の先に海が見える。


鎌倉高校前



鎌倉高校前

作業のほんのちょっとの差で、写真のできあがりが全く変わってくるのも面白い。例えば、上の写真のように、フィルムに光を当てる時間をちょっと長くするだけで、全く雰囲気の違う写真ができあがってしまう。

江の島の海岸に降りて、沈む夕日を捕らえた。空の白い線は、フィルムの傷。


江の島

江の島駅前に置かれていた、小さなモニュメント。撮影時の設定がおかしくて、全体的に白くなってしまった。


江の島駅

藤沢駅に入ってきた江ノ電。個人的には気に入った写真。でも、この写真には初心者ならでは?の重大なミスがある。


藤沢駅

江の島駅から腰越駅間の併用軌道を走る江ノ電。ここも江ノ電の見どころのひとつ。大きな電車が、ゴロゴロと道路を走ってくる感じが楽しい。


併用軌道

和田塚駅に止まる江ノ電。すぐ脇にある甘味処の玄関から見える風景。目の前に止まる電車は大きい。


和田塚駅

江の島の途中で見かけた饅頭屋さん。真っ白な湯気と、のれんの感じが気に入ってる。


饅頭

長谷寺で見かけた蝋梅(ろうばい)。ほのかな香りがしていた。いかにもっていう被写体。これもけっこううまく撮れた気がしてる。


蝋梅

さて。

先述の、初心者ならではの致命的なミス…とは、フィルムを誤ってひっくり返して引き伸ばししてしまったということだ。フィルムを、ぱっと見た目では、なかなかわからないと思う。


こちらが正しい向き

こちらが逆(これを引き延ばした)

ひっくり返っていたことがわかったのは、殿舎の正面に書かれていた行き先を示す文字だった。

まぁ、これも経験…ってことで。あと、撮ってる写真が電車ばっかりじゃん…というツッコミもなしで。

Posted by ろん