2829 新橋駅けいきゅう閉店

物思いに耽る(雑感)

新橋駅構内(ガード下)のお店が次々となくなっている。

新橋駅の高架下でもっとも大きなテナントだったスーパーマーケット、けいきゅうが、1月31日で閉店となってしまった。昭和30年創業で55年間の営業だったそうだ。

近所には大きなスーパーもなく、またちょっとしたお菓子やおかずなどを買うのに重宝したのだが、それも先月までとなった。場所もよく、これだけ賑わっているし、リニューアルも2年ほど前に終えたばかりだというのに、突如の閉店にはビックリした。

諸般の都合という以外は、閉店の理由はどこにも書かれておらず、ハッキリしたことはわからないが、店員と客との会話で「(閉店の理由が)JRさんの意向…」みたいなことが聞こえてきた。

やっぱり…

おそらく、ここにJR系のお店をが入ることになるだろう。スーパーとしてこれだけ 大勢のお客さんが入ってくるのだから、他社に貸すよりも自社グループで…という考えも十分わかる。

同じ自社グループの系列店や、均一の商品を提供する某フランチャイズの店をテナントとして出店させれば、それなりに収益は上がるだろう。収益面から見たら、これは無難な選択肢と言える。

でも…と思う。

街の個性にあわせた駅を作るのも鉄道会社の重要な役目だと思う。 駅を降りた人は、まずは駅構内を見る。その雰囲気は、街全体の雰囲気と重ね合わせてしまうはずで、とても重要なことだ。

新橋駅のケースでは、そのスーパーは、その名の通り、京急電鉄が親会社であり、街の個性とは異なると思われる向きもあるかもしれないが、実に50年以上もこの地で営業してきたという重みはあると思う。新橋駅はJRの沿線でもあると同時に、都営浅草線を経由して乗り入れてくる京浜急行の沿線でもあるわけだし。

こういうことは契約の問題だし、道義的にもなんの問題もないし、別にけいきゅうに義理もない。けれど、シャッターの降りた店の前を通ると、やっぱり、どうも釈然としないもやもや感はぬぐい去れないのだ。

Posted by ろん