2824 当時33歳
ふだんの生活で、自分の年齢なんて気にすることなどまずない。他人の年齢だって同じで、気にする理由もない。
ときどき自分より若い人と話をすると、やはりその差を感じることがある。500円札やポケベルを知らない人が出てくると、それなりにショックを受ける。
しかし、先日見た歌番組で、ふと年齢を意識することがあった。
第25回 日本レコード大賞(1983年)
矢切の渡し 細川たかし(当時33歳)
気になったのは、細川たかしの年齢だ。
33歳…
なんと、当時の細川たかしは、いまの僕よりも若かったんだ。別に不思議でもなんでもないが、小さな頃に見ていた歌手の年齢を、いつのまにやら自分の年齢が追い越していることを思い知らされた。
その前後の、日本レコード大賞の受賞者と年齢を見てみると…
回 | タイトル | 歌手名 | 年齢 |
21 | 魅せられて | ジュディ・オング | 29 |
22 | 雨の慕情 | 八代亜紀 | 30 |
23 | ルビーの指輪 | 寺尾聰 | 34 |
24 | 北酒場 | 細川たかし | 32 |
25 | 矢切の渡し | 細川たかし | 33 |
あらら、全員僕のより年下だったんだ。
僕はできるだけ「年を取る」とは言わずに「年を重ねる」とか「年齢を重ねる」と言うようにしている。“取る”という表現がなんとなくネガティブな感じがする一方で、逆に“重ねる”の方が、ここに自分の意志みたいなものが入ってくるような…そんな感じがするからだ。これはあくまで僕の勝手な解釈。
年齢のことを意識するということ自体、やはり自分がそれなりに年齢を重ねてしまったという証拠なのかもしれない。