2808 さよならさくらや

ビジネス・経済

新宿・池袋での大型家電量販店といえば、ヨドバシカメラ、ビックカメラ、さくらやだった。その、さくらやが、来月で全ての店舗が閉店となるニュースを見た。

「さくらや」2月末で全店舗閉店~ベスト電器が事業清算
首都圏を中心に展開している家電量販店チェーンのさくらやは12日、2月28日をもって全店舗閉店することを発表した。

安さ爆発”と言えば、さくらやだったし、“好感接客”という方向性も悪くなかった。そもそも、“♪安さ爆発”という言葉は、さくらやが発祥だということは、今の若い人たちはわからないかもしれない。

以前から経営不振が伝えられていたので、驚くほどではないが、時代の流れを感じる。新宿を基盤とするヨドバシ、池袋を基盤とするピック。それらと比べると、さくらやの規模はいかんせん中途半端だった。


この店舗はすでに閉店(撮影は2007年6月)

そして、その2社との違いは、テーマソングの歌詞にもあらわれている。

「不思議な不思議な池袋ー」

「まぁるい緑の山手線ー」

いずれも、誰もが知っている曲の替え歌で、歌詞の内容もだいたいわかるし、比較的多くの人たちが歌えるだろう。しかし、さくらやだけは違った。さくらやの店内に流れる曲の内容(歌詞)は、以前からよくわからなかったが、今でもわからない。

そして、いまでもその曲を聴くと、「お気に召すまま、ご覧ください」のところが…

「お気に召すままに、夏野菜」

…なんて聞こえてくる始末。

いずれにしても、よく知っている店が消えるというのは、なんとも寂しいものだ。

Posted by ろん