2805 鎌倉 無心庵
鎌倉にある“無心庵”にやってきた。
無心庵を有名にしたのは、なによりこの店の立地と言っても過言ではないだろう。和田塚駅の目の前だ。その目の前ぶりが半端じゃない。
店に入るための歩道や通路らしきものは全くなく、線路を直接横断しないといけないのだ。店も、目の前を走る江ノ電も、歴史を感じさせる。
有名店であるとともに、店自体がかなり小さいため、いつも混んでいる…という印象。実際、今日も先客が10人近くいて、着いてから店に入るまで20分ほど待たされた。
待たされたといっても、実際は待たされたという実感はほとんどなく、店の目の前を行く電車を見ているだけで飽きなかった。
“春夏冬中”の意味をみんなで考えながら、店の中へ。玄関を入ったすぐのところに囲炉裏の部屋がある。すぐに客席に通してもらえるわけではなく、ここで順番待ちとなる。こうして待つのもけっこう楽しい。
客席に通される。店の前を走る江ノ電の様子がよくわかる。
【豆かん】 600円
無心庵の、一番の名物?らしい、豆かんをいただく。
塩豆と寒天に黒蜜をかける。
実は、ふだん、みつ豆は積極的に食べないので、どうかなぁ…と思いつつ戴くが、豆の塩っぽさが、寒天と求肥によく合った。すっきりとして美味しかった。
【あんころ餅(冬季限定)】 850円
せっかくだからと、豆かんを食べ終わったあとに、追加で1つ注文。4人で分けて食べた。
柔らかい水餅を、熱い餡にからめて、きゃらぶきと一緒に戴く。最近の傾向として、甘いものは甘すぎないというのが、美味しいとされるものの大前提になった感はあるが、このあんころ餅も同様だ。
当然のことながら、餡の甘さは控えめだが、しっかりとした甘さもある。甘さがしつこい場合、水やお茶が不可欠だが、この餡だけ食べても喉が渇くということはない。
きゃらぶきが甘さを引き立てているのかもしれない。