2804 江ノ電

旅行・見学・イベント,鉄道

江の島を歩き昼食を戴いたあと、ふたたび散策開始。

江の島駅から腰越駅方向に歩く。江ノ電と道路が離れていて、直接は見えない区間が続くが、少し歩いた先の交差点で、江ノ電の線路が道路に割り込んでくる。

ここから先は、長くはないものの併用軌道(路面電車のように道路を線路が通る)が始まる。

ちょうど、その交差点あたりに、和菓子屋があって、江ノ電で走っていた古い車両が、かつて走っていた線路を見つめている。

ここの“江ノ電最中”が有名で、買おうかと思ったが、写真を撮るのに忙しく、うっかり忘れてしまった。

突然、ゴロゴロと電車がやってくる。狭い道路で大きな車両が迫ってくると、けっこうな迫力だ。

ふだん見慣れない併用軌道は、電車が走っていなくても見ているだけでなんだか楽しい。

1本の線路を上りと下りで12分毎に走っているから、電車のやってくる頻度は高い。そのたびに線路の両脇を走る車は、電車が通りすぎるまで一時停止していた。

電車の来る頻度が高ければ、シャッターチャンスも多い気がするのだけれど、光の具合のせいか、単に技術がないせいか、満足いくような写真がなかなか撮れない。デジカメでもうまくいってないのだから、フィルムカメラではなおさらだろう。結果がすぐに出ないのが、もどかしい。

腰越駅近くまでやって来た。線路は進路を左側に変え道路から離れる。道路の脇には、起点の藤沢駅からの距離を示す“4キロポスト”があった。ふつう線路の脇にある標識が、道路にあるなんて、まさにここが併用軌道であることを示している。

腰越駅のプラットホームは、4両編成の電車が入りきらないため、鎌倉駅寄り1輌の扉が開かない。踏切があるのでホームを延ばそうにも延ばせないのだ。

江ノ電に乗って、鎌倉方面へ。車窓からの海がきれい。

途中長谷寺に寄るため、長谷駅で降りる。

長谷駅からふたたび江ノ電に乗って、和田塚駅へ。 和田塚駅といえば、甘味処の無心庵がとても有名。混んでいるだろう…といつも敬遠していたので、実際に入るのは初めて。

和田塚駅ホームの目前だが、踏切があるわけではなく、“ただの線路”を渡って店に入る。

ちょっとあり得ない構造だが、江ノ電も店も歴史があるからこそ、このような状態が許されているのだろう。でも、もし事故でもあったら、きっとつまらない光景になってしまうに違いない。

当然、被写体としてはかなり興味深い光景だ。新聞配達のお兄さんは、線路を走ってやって来た。

無心庵については、こちら

ある観光客(かなり年配の親子)が線路を歩いてやって来た。駅に着いた電車に気づき、脇に立って電車が通り過ぎるのを待とうとしたらしいのだけど、線路と壁の幅があまり広くないから、かなり危険な状態であることは、誰の目にも明らかだった。

たまらず運転士は観光客に「どいてよ!」とかなり荒い口調を浴びせる。観光客も「すみません」とは言うものの、その歩くペースはダラダラしていた。「だったら走って!」と、これまた厳しい運転士。

理解の足りない観光客はいるものだが、江ノ電にもこんなに厳しい運転士がいるのだとちょっとビックリ。

おしまいは、おなじみ鎌倉高校前駅へ。被写体としては最高だが、これまた難しい。フィルムカメラではおそらくうまくは撮れなかっただろう。

今回、写真撮影が目的でやってきたが、江ノ電も十分堪能することができて楽しかった。

Posted by ろん