2766 クハサハモハ

鉄道

特に鉄道に興味がなくても、電車の下の方に、“クハ”とか“モハ”といった記号を見かけて気になった人は多いだろう。

ご存じの通り?、僕は鉄道好きということもあって、その意味を問われることがある。おさらいの意味?も込めて、あらためてここに、その意味を挙げておく。

  … 駆動車。運転室付きの車両。電車に、“くっつける”のクとも言われている。

  … 普通車。かつて等級制があった時代の名残、イ…1等車(廃止)、ロ…2等車(グリーン車)、ハ…3等車(普通車)が由来。

  … モーター車。そのまんま。

  … 付随車。トレーラー車とも言われ、その車両はモーター車に引っ張られるだけ。“差し込む”のサとも言われている。

電車は、その名の通り電気で走るが、全ての車両にモーターが付いているわけではない。10両編成の車両だと、以下のような感じで、モーターがバランスよく付けられている。ちなみに、モーター車が2両ずつ繋がっているのは、モーターを動かすための機械を分散して配置しているため、隣同士になっていないと都合が悪いからだ。

モハ車は床下からモーターが回る音がするので若干うるさく、サハ車はモハ車と比べて静かだ。しかし、サハ車でも隣の車両からモーター音が聞こえてくるので、モハ車と比べて相対的に静かという程度だ。

10号車 9号車 8号車 7号車 6号車 5号車 4号車 3号車 2号車 1号車
クハ
モハ
モハ
サハ
モハ
モハ
サハ
モハ
モハ
クハ

さて。

ときどき利用する埼京線。ひどい混雑と痴漢の多さで有名になってしまったが、その対策として6扉車が連結されている。通常は、1車両に3つか、4つの扉が付いてるが、6扉車が2両連結しているのだ。

連結されている位置は、階段が集中している大宮寄りの2号車と3号車となっている。そして、6扉車は、サハ車だ。ということで、埼京線では、こんな配置になっている。

大宮→
10号車 9号車 8号車 7号車 6号車 5号車 4号車 3号車 2号車 1号車
(6扉車) (6扉車)
クハ
モハ
モハ
モハ
モハ
モハ
モハ
サハ
サハ
クハ
★★

モハ車が連続する4号車から9号車も壮観だが、クハ車とサハ車が連続するのも、とても興味深い…って思うのは僕だけか?

ここでの結論。もし静かな車両に乗りたいのならば、1号車と2号車の間(★★)くらいに乗るといい…ということだ。1号車の端に乗ると、ヒューヒューと風を切る音がするのでうるさいため、その音を避けるため2号車寄りに乗るといい…というわけ。

ただ、最近の電車は、技術革新もあってモーター車が減っていて、10両編成中、4両だけというケースも増えているため、実は埼京線のような手間?を掛ける必要はなくなっている。

Posted by ろん