2749 低価格・コストダウンの行く末

ビジネス・経済

昨日のこのニュースを見ていろいろ考えさせられた。

相次ぐ激安品にジーンズ業界悲鳴 顧客離れ加速 製造は中国 恩恵なく

ジーンズ業界が、総合スーパーなどによる激安品の相次ぐ発売に悲鳴を上げている。低価格志向を強める消費者が飛びつき、顧客離れが加速しているためだ。ジーンズメーカーや、ジーンズを主力商品とする衣料品販売会社は、軒並み業績を悪化させている。

この記事を読むまでもなく、ジーンズの低価格競争はちょっと度を超しているなと思っていた。もちろん、僕だって少しでも安い方がいい。でも、ジーンズが、990円も690円って、やり過ぎじゃないかと思う。

でも、そこまでしなければ、客がつかないのも事実であるのだろうけど、ジーンズに限らず、とにかくとにかく安ければいいという世の中の流れには、どうしても違和感を覚えてしまう。

ジーンズ同様、低価格を実現するために日本国内では用意できないから、まるまる中国に委託して作ることになる。低価格だから、儲けも少ない。

もともと日本の工場で行われていた作業や、以前も話題に挙げたが、伝票処理などの作業を中国に移管する動き、すっかり定着した感もある。

とにかく低価格、コストダウンだ。

コンビニに行けば、外国人のいないレジを探す方が難しいくらい、かなりの割合で外国人が働いている。比較的低賃金で働いてくれる外国人は、コンビニにとってなくてはならない存在だろう。

中国で作られた商品を外国人の手で売られている。

企業は誰のための存在なのだろう…と思う。

低価格、コストダウンの行く末はどうなるんだろう? 僕には、そこに、どうしても明るい未来が見えてこないのだ。

Posted by ろん