2745 しがらみがないということ
八ツ場ダム凍結といい、羽田空港ハブ化といい、これまで難題として手が付けられなかったようなことに、前原国交大臣が大胆な発言をして、地元の反発を食らっている。
「あぁ“しがらみがない”というのはこういうことを言うのか?」と思った。
手が付けられない状態というのは、これまでの経緯があまりに複雑であったり、すでに既得権を持つ関係者が多いために、身動きが取れなくなっているケースが少なくないように思う。
誤解を恐れずに言えば、この場合の争点は、たいていの場合、別にどちらが正解というわけではないし、どちらが間違っているということでもない気がする。
ただ、事実として、膠着状態が続いたということは間違いなく、これまでのやり方では、解決しない可能性は高いということだ。
であれば、今回のような無謀とも言える言動で進めていく、前原国交大臣のやり方もありかも…とも思ってしまうのだ。
ただ、反発する地元や地元の首長にもメンツというものがある。最初から頭ごなし…というのは、いただけない。正義を振りかざしたり、正しいと思うことを進めるだけが、政治家ではないと思う。
まさに、ここからが政治家の腕の見せどころだと思うのだけれどどうだろう?