2666 ガラスの石文鎮
今日は昼から「津坂陽介・久保裕子ガラス二人展」に行ってきた。
話は1年前にさかのぼる。
貴重な建築を紹介するツアーに参加した帰りに寄った、これまた貴重な建築である奥野ビルで、たまたまやっていた個展に足を運んだのがきっかけ。
そこで見つけたのが、久保裕子さんのガラスでできた文鎮だった。
ガラスの持つ素材としての特性を生かし、ガラス表面をうねらせることで水面を表現。ガラスの底に反対側から絵を描き、それらが、あたかも水中を泳いでいるような雰囲気を作りだしている。
「なるほどーこういう手法があったか」…と、芸術家でもない僕が、なぜか唸り声を上げてしまった。
写真は去年の個展の際、許可を得て撮影したもの。
こうした手法で作られた文鎮なんて初めて見た。
驚きと、ある種の感動も手伝って、少々高かったが奮発して、1つ購入した。
そして今年。
ふたたび、彼女の個展が開かれているということで、千駄ヶ谷のギャラリーまで足を運ぶ。だんなさまである津坂陽介さんの作品は、イタリアのレースガラスの技法を用いたというもので、久保さんの作品とはまた違った世界を見せていただく。見応え十分。
去年は思い切ったが、それぞれ“それなりのお値段”するものなので、“ご自宅用”としての購入は見合わせ。大切な人への“贈り物用”としては、いいかも。
また個展が開かれる機会があれば、ぜひ伺いたい。