先生、シマリスがヘビの頭をかじっています!/小林 朋道

■いきもの, 龍的図書館

先生、シマリスがヘビの頭をかじっています! 先生、シマリスがヘビの頭をかじっています!

築地書館 2008-10-02
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鳥取環境大学で教鞭を執る動物生態学が専門の著者が、ふだんの生活を交えながら、動物の興味深い生態を紹介する本。

大学の授業でイノシシを捕獲するプロジェクトを企画したり、駅や繁華街のイタズラ書きをタヌキの習性である“溜め糞”になぞらえる仮説を立てたり、本書のタイトルにもなっている、本来ヘビを天敵としているはずのシマリスが、その頭をかじることがあるというエピソードなど、常識を越える不思議な話題が盛りだくさん。

小難しい理論ではなく実際に起きたエピソードを中心に、エッセーのような著者の飾らない文体で、とても読みやすい。

雑草を食べるヤギがいる田んぼ“ヤギんぼ”と呼んでみたり、実験用に飼っているアオダイショウには“アオ”、山で見つかったヤモリを、“マヤ”(ヤマにしようとしたが雌だったので)といった感じで、命名はかなり“そのまんま”ではあるけど研究対象の動物や土地にも名前を付けている。そこには、かなりの愛情が込められているような気がした。

研究テーマが次々と現れて、楽しくてしょうがないといった感じで、そんな状況を羨ましく感じた。