2620 二十数年後の結末
例によって記憶が曖昧なのだが、「欽ちゃんの週刊欽曜日」は、かろうじて覚えているテレビ番組のひとつだ。この番組が放送されていたころ(1983年前後)、萩本欽一の人気ぶりはすさまじく、週刊欽曜日(TBS)、 欽どこ(テレビ朝日)、欽ドン!(フジテレビ)と、別々のテレビ局で1週間のうち3つも冠番組を持っていたのだから、すごい。いずれも高視聴率を取っていた。
このころ僕はまだ小学生。21時からの番組は、もはや深夜番組の領域で、実はあまり視聴する機会はなかったのだが、独特のオープニングテーマ曲や、「キーンちゃんバァンド、オゥケィ?」という佐藤B作の掛け声が妙に印象に残っている。
メインコーナーだった「欽ちゃんバンド」は、音楽に対しては、あきらかに素人の芸能人たちが、番組の中で練習を重ね、笑いを織り交ぜながら、ひとつの曲を作り上げていくさまは、子供ながらに目を見張った記憶がある。
Wikipediaの記事が記憶を呼び戻す手助けをしてくれる。
「善三と由貴子は、アぁチチだぁ~!」
80年代の笑いっぽくて、なんかいいなぁ…なんて思う。
その、欽ちゃんバンドのメンバーだった、清水由貴子さんが先日自殺した。母親の介護疲れとも言われている。あの番組での彼女の活躍を思い出すと、本当にいたたまれなくなる。あの番組から二十数年。こんな結末を迎えない方法はなかったのかと悔やまれる。